幼少期の思い出から、マウンテンバイクに憧れる男性は多いのではないでしょうか。
実は歴史の浅いマウンテンバイクは、進化を遂げてさまざまな種類が生まれ、トレイルライドは非日常を感じられる趣味として人気を得ています。
今回はそんなマウンテンバイクのいろはをまとめてご紹介します。

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男の憧れ『マウンテンバイク』とは

マウンテンバイクといえば、サスペンションの付いたオフロード用自転車を想像しますよね。
具体的に言えば、マウンテンバイクは山道などのオフロードを想定して「サスペンション」「太いタイヤ」が装備された自転車を指します。
自転車乗りは「MTB」と略して呼ぶのが一般的ですね。
もちろんレースなどの競技用としての需要もありますが、アメリカやカナダを中心とした欧米では山道を走り抜けるトレイルライドも趣味として確立されています。
小学生のころ、マウンテンバイクタイプの自転車に憧れて、大人になってからマウンテンバイクを購入したり、子供にマウンテンバイクを買い与えるお父さんも多く、特に男性からの人気の高い自転車です。

マウンテンバイクの歴史

マウンテンバイクの原型は、1970年代にビーチクルーザーや実用車(今で言うママチャリやシティサイクル)を改造して生まれました。
太いタイヤを取り付け、担いで山を上って自転車で降りるスキーのような楽しみ方から始まります。現在のヒルクライムも同じですね。
無論強度的にも性能的にも不安があったので、その後1970年後半にその遊びが普及したおりにゲイリー・フィッシャーらが本格的にオフロード専用自転車を作り、市販し始めマウンテンバイク市場は広がっていきます。
代名詞でも有るサスペンションが搭載され始めたのは比較的最近のことで、レースに普及したのは1990年代と言われています。
2010年現在ほぼ完成系といえる形になっていますが、650B規格のタイヤが普及するなど、いまでも進化を続けています。

余談ですが、マウンテンバイクはその後枝分かれし「クロスバイク」を生み出します。

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現在のマウンテンバイクの種類

マウンテンバイクには大きくわけて2種類のカテゴリーがあり、さらに目的別にさまざまな種類があります。
一部注意しなければならないものもあるので、それぞれ確認してみましょう。

ハードテール

XTC ADVANCED 29er 0
引用元: 2018 Giant Bicycles
フロントフォークにのみサスペンションが搭載されているタイプです。
主にクロスカントリーやトレイルライドなど、上りも下りも想定したシーンで使用されます。
シートポジションの自由度もさまざまで、レース用途別に設計されています。
フルサスペンションに比べ軽いメリットが有ります。

フルサスペンション


引用元: 2018 Giant Bicycles
前後にサスペンションが搭載されているマウンテンバイクです。
ダウンヒルや、ジャンプや着地などが激しいレースに使用されます。
ダウンヒルはスタート地点まで自転車を担いで上る前提ですが、クロスカントリーやマラソン系種目を想定して上りにも対応した設計のモデルも存在します。
価格はハードテールに比べて高く、特性上舗装路には向きません。

舗装路兼用マウンテンバイク

ATX
引用元: 2018 Giant Bicycles
基本的な構成はハードテールタイプのマウンテンバイクと同じですが、サスペンションが硬く、タイヤのブロックも浅いものが採用されています。
このため本格的なオフロードコースやトレイルを走ることは困難で、実質市街地専用の設計になっています。
価格も安いので初心者が購入しがちですが、トレイルライドを想定していると改造が必須で、改造費用を考えるとトレイルライドに対応しているモデルよりも高価になるので注意が必要です。

マウンテンバイク系ルック車

厳密にはマウンテンバイクではありませんが、マウンテンバイクを模した舗装路専用自転車が多く存在します。
サスペンションやブロックタイヤは装備されていますが実用性はなく、オフロードを走ると破損し事故につながります。(説明書や本体に「舗装路専用」の旨が記載されている)
特に通販やホームセンターなど専門店以外で購入する場合は注意が必要です。
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マウンテンバイクのパーツ構成

タイヤは29in、650B、26inが主流

マウンテンバイクは走破性に応じて主に3種類展開されています。
大きい段差も乗り越えやすく、高速巡航が得意な29in(29er)。
バランスが取りやすく、小回りが利いてトルクを伝えやすい26in。
その両方のバランス型の650B(27.5in)。
用途別なのでこれがベストというものはありませんが、初心者には乗りやすくクセのない650B採用モデルがおすすめです。
650Bは最近できた規格なのでまだサプライが弱いですが、逆に26inは玄人好みになり、一部では撤退するメーカーもあります。

サスペンションはコイル、エア、オイル

サスペンションは乗り心地と走破性を左右する重要なパーツです。
主に3種類の構造があり、それぞれ特徴とメンテナンス性が変わります。
コイル式のサスペンションは価格が安く、メンテナンスも楽な反面基本的には減衰効果がなく、現在ではルック車や舗装路重視のモデルに採用されています。
エアサスはスプリングが必要ないので軽く、調整が容易という特徴がありシェアも高いです。ただし定期的に空気を入れなおす必要があります
オイルサスはスプリングも使用していますが、オイルで満たしてあるので減衰効果があり、熱を持ちにくく、オイルの粘度によってサスペンションの特性そのものを変えることも可能です。
サスペンションの性能はエアサスがもっとも高く、軽いため自転車そのものの性能も上げます。
ただし値段が高く、気密を保つための定期的な分解整備も比較的頻繁に必要なので、比較的長期運用できて価格も安めなオイルサスもおすすめです。

ディスクブレーキが主流

十年ほど前はVブレーキが主流でしたが、現在ではディスクブレーキが主流になっています。
ホイールの軸付近にディスクを装備し、キャリパーでそれを挟み込むので、タイヤの汚れが制動力に影響しにくい特徴があります。
ワイヤー式と油圧式がありますが、制動力に関しては油圧式が圧倒的で、コストと扱いやすさはワイヤー式が勝っています。
ワイヤー式でも止まらないと言うわけではないので、コストに合わせて選ぶと良いでしょう。(基本的にワイヤー式から油圧式への変更は可能です。)

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そもそもマウンテンバイクが必要か?

マウンテンバイクで山道を走る爽快感は何物にも変えがたいものがあります。
木をよけ岩をよけ、時に飛び越え走り抜けるスリルは日常ではまず感じられません。
しかし、マウンテンバイクを街中で使おうとすると話は別です。
マウンテンバイクは悪路を走ることに注力しているので、舗装路ではクロスバイクよりも乗りにくく、ロードバイクよりはるかに遅い乗り物になってしまうのです。
近所にオフロードコースがあったり、走れる山道があるなら問題ないですが、通勤通学に使用しようと思っているならカスタマイズが必要ですし、最初からロードバイクやクロスバイクを買えばよかったと後悔する方も多いです。

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マウンテンバイクを長距離用にカスタマイズ

マウンテンバイクの目的はオフロードを走りぬくことですが、その結果「頑丈」というメリットも生まれています。
対してオンロード用のロードバイクは軽量化を重視し、強度は必要最低限に抑えられています。
そこで宿泊を含む超長距離を目指すツーリングに、独自のカスタマイズを施したマウンテンバイクを使用するユーザーが現れました。
元々は「ランドナー」と呼ばれる自転車がその役割を担っていましたが、スポーツ自転車メーカーはほぼ撤退し製造していないので、そこで白羽の矢が上がったのが頑丈なマウンテンバイクです。
もちろんロードバイクを改造して使用することも可能ですが、ロードバイクに荷物を多く積むのには限界があり、悪路や悪天候を含めたさまざまなシーンを想定するとマウンテンバイクの方が理想に近い自転車となったのです。
海外では地球を半周した例もあり、その実用性は折り紙つきです。

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まとめ

マウンテンバイクと一口に言っても、対象とする悪路にはさまざまなパターンがあり、それに合わせてさまざまな特徴を持ったモデルが存在します。
もちろん用途に合わせたマウンテンバイクを選ぶことは必須ですが、マウンテンバイクデビューを考える方は「そもそもマウンテンバイクが必要かどうか」にも注目してみてください。
オンロードではクロスバイクが適していて、長距離はロードバイクが適しています。
ただしオフロードを走る爽快感とスリルは何物にも変えがたいものなので、オフロードを目指す方はぜひマウンテンバイクのすばらしさを体験してみてくださいね。