ロードバイクはヨーロッパで発展し、台湾がシェアを握っています。
ものづくり大国日本はというと、やや後れを取っていますが、ロードバイクブランドのアンカーがあります。
ブリヂストンの展開するロードバイクブランドで、根強い人気を得ています。
今回は日本のロードバイク「アンカー」の評判とおすすめモデルをご紹介します。

 

スポンサードリンク

日本人のためのロードバイク「ブリヂストンアンカー」


出典: ブログ | ブリヂストンサイクル株式会社

ロードバイクは、グランツールの行われるヨーロッパが発展させ、現在では台湾のGIANTやMERIDAがかなりのシェアを会得しています。
一方われらが日本は自動車や家電製品こそ人気ですが、ロードバイクではやや遅れを取っています。
そんな中、国産メーカーとして日本の自転車業界で孤軍奮闘しているのがブリジストンのブランド、アンカーです。

今から約70年前に、「ブリヂストンサイクル株式会社」が、タイヤメーカーブリヂストンから独立しました。
日本の第一次自転車ブームを支え、独創的なCMで有名なロードマンなどを発売しています。
現在売り上げの多くは電動自転車を含むシティサイクルですが、アンカーブランドのロードバイクも根強い人気を得ています。
同社は「ブリヂストンアンカーサイクリングチーム」も有し、現在は東京オリンピックを目指しトラックレースに注力しながら、アンカーの知名度と性能アップに努めています。

 

アンカーの評判は?


出典:ブログ | ブリヂストンサイクル株式会社

では実際のアンカーの評判はいかほどのものでしょうか。
私自身アンカーに悪い印象はなく、実際の評判もなかなかのものです。
管理人が感じたイメージと、印象的だった評判を紹介します。

日本人向けのフレーム設計

海外のロードバイクファンからすれば、アンカーはそうとうなファンでなければ聞いたことのないメーカーでしょう。
それもそのはず、アンカーはほとんど輸出しておらず、ほとんど国内のシェアだからです。
つまりほぼ日本人向けの設計になっていて、われわれ日本人からすればかなり乗りやすい設計になっています。
筆者も海外メーカーに悪い印象はありませんが、アンカーはとくに乗りやすさという点では頭一つ抜けている印象を持ちます。
海外メーカー、とくに欧米メーカーの場合、身長はあっているはずなのにどこか気に入らない部分が出ることもあります。
そういった経験がある方は、一度アンカーに試乗してみることをおすすめします。

フレーム溶接面がきれい

ここはさすが日本のメーカーといったところでしょうか。
ロードバイクの金属フレームは、パイプをカットし溶接することで成型します。
この溶接の部分は、どこのメーカーも上位グレードであればある程度こだわりを持って処理していますが、下位グレードになるほど凹凸が多く美しさにかけます。
アンカーはどのモデルも溶接が汚いという印象はなく、とくにクロモリのRNCシリーズにおいては国内生産にこだわっているということもあり、溶接面がかなりきれいに仕上げてあります。

アマチュアレーサーからの支持が高い

管理人がが現役でロードにはまっていたとき、大学チームや実業団チームでは、異様なほどにアンカーユーザーが多かったのが印象的です。
とくによく観戦していた地元のロードレースでは、3割がアンカーだったということもありました。
この理由は明確にはわかりませんが、やはりジオメトリーが日本人向けで、成績を重視したときによけいなことを考えなくていいというのがあるのでしょうか。
とくにスピードが重要なトラック競技者においては、アンカーが選ばれることがとても多いです。

ショップの腕で仕上がりが変わる

ロードバイクをはじめとした自転車は、すぐに乗れる状態では入荷しません。
たいていはパーツを仮組みした状態で梱包され、最終調整をショップで行います。
アンカーのロードバイクの場合はほぼバラバラの状態で届くため、組み上げをショップで行います。
入荷するときは、フレームにディレーラーとクランク、チェーンなどは取り付けてあったはずですが、そのほかはバラバラに上手いこと箱にぴっちり収めてあります。
グレードによって違うかもしれませんが、STIも取り付けていないのでバーテープすら巻いてなかったはずです。
つまり組み上げるショップの腕次第で仕上がりが変わるので、アンカーを購入する場合は信頼できるショップでなければならないというわけです。

 

スポンサードリンク

アンカーのおすすめモデル

アンカーはまだあまり試乗できていないので数が少なくて申し訳ありませんが、それでも乗ったモデルはだいたい気に入っています。
中でも購入してもいいなと思ったモデル、もしくはその後継機をピックアップしています。

RL3 FLAT

RL3 FLAT CLARIS MODEL
出典:RL3 FLAT | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

いきなりロードじゃなくて申し訳ないのですが、アンカーのクロスバイクで紹介するほど数がない、というか2020年モデル現在これしかないのでお許しを。
ロードバイクのフレームにフラットハンドルを取り付けたいわゆるフラットバーロードです。
数あるクロスバイクの中でも癖がなく非常に乗りやすいモデルで、初心者にもおすすめです。
メーカーとしてもドロップハンドルに換装すればロードバイクとして使えると公表していることも、これからスポーツ自転車デビューしようと考えている方にはうれしいポイントでしょう。

価格:税抜き76,000円

 

RL6D TIAGRA MODEL

RL6D TIAGRA MODEL
出典:RL6D | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

アルミロードとしてはややお高いですが、価格相応の乗り心地を持つモデルです。
アンカーのロードとしてはやや固めでレーシーな乗り心地で、性能を十分に引き出すならスモールパーツ類に少しこだわることで化けるのではないかなと思います。
個人的な好みでいえば、この乗り心地ならディープリムとの相性がいいのではと思います。
このクラスのロードでもワイヤー類がフレームインナーなのはもはやトレンドですね。
近年注目のディスクロードを導入したいという方は、一度検討してほしいモデルです。

価格:税別170,000円

 

RNC7

RNC7 105 MODEL
出典:RNC7 | ALL LINE UP | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社

アンカーを語る上で絶対にはずせないのがRNCシリーズ、とくにRNC7です。
純国産ロードバイクで、クロモリフレームというこだわりモデル。
クロモリというと、平地で追い込むとフレームがやわらかくてバインバインなイメージだったんですが、いい意味で金属感を感じさせるコシのある設計がいい感じです。
マニアックすぎるので割愛しますが、ブリヂストンサイクルのRCNのフレーム成型には並々ならず情熱を注いでおり、そのこだわりがこの乗り心地と、美しい見た目を担っていることは間違いないでしょう。
私が宝くじを当てたら、ぜひ購入したいのがRNC7というモデルです。
ひとつ言わせてもらえば、デザインはもう少しクラシックにするかRLシリーズに寄せるかしてほしいところではありますが、性能には変えられませんね。

価格:税別270,000円

 

 

さいごに

アンカーは残念ながら今までご縁はないのですが、購入したいメーカーランキングがあればトップ3に入るほど注目のメーカーです。
ロードバイクではどうしても欧米系、もしくはアジアンメーカーに注目しがちですが、アンカーはアンカーらしい地道で堅実なモデルが並んでいます。
試乗会などで見かけたら、ぜひ冷やかしでもいいので一度乗ってみてください。
もしかすると、そのしっくりくるジオメトリーのとりこになるかもしれませんよ。